Intelligence DesignのAI映像解析サービス「IDEA」が 三重県桑名市「桑名駅西口ロータリー」の交通量調査に採用
― 新旧ロータリーの役割の違いや利用実態を可視化し、駅前空間のデータドリブンな整備・運営に貢献 ―
Intelligence Design株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中澤拓二、以下「当社」)は、中電クラビス株式会社(中部電力グループ)から委託を受け、三重県桑名市の桑名駅西口に新設された新ロータリー(2025年6月21日供用開始)および同じく西口に以前から設置されている暫定ロータリーを対象とした交通量調査において、AIカメラを用いた計測・解析を担当しました。
本調査は、桑名市と中部電力株式会社が推進するスマートシティ「共創」ビジョンの取り組みの一環として実施されたものです。調査期間は2025年12月24日から2026年1月20日までの約4週間で、AIカメラ3台により車種別交通量(車・バス・タクシー)、時間帯別交通量、方向別動線を高精度に取得し、両ロータリーの併用状況と新ロータリー供用後の利用実態を定量的に可視化しました。

■ 背景
桑名市と中部電力株式会社は、2024年3月28日に包括連携協定を締結し、2024年11月6日にはスマートシティ「共創」ビジョンを公表。目指す姿として「“ワクワク”なくわな」の実現を掲げ、ICT等の新技術を活用した地域課題の解決と新たな価値創出に向けた取り組みを推進しています。
桑名駅西口では2025年6月21日に新ロータリーの供用が開始されました。以前から設置されている暫定ロータリーも継続して利用されていることから、新ロータリー供用後の交通量や、バス・タクシー・一般車の流れ、両ロータリーの役割分担を客観的なデータで把握することが求められていました。
中部電力グループでは、供用後の利用実態を客観データで把握し、スマートシティ施策の立案・検証に活用する必要があるとの認識から、中電クラビスが桑名駅西口周辺の交通量調査を実施。当社は中電クラビスから委託を受け、AIカメラ「みまもりポール」に搭載する映像解析技術として「IDEA」を提供し、車両の計測・解析を担当しました。
■ 本調査における当社の役割
当社は、AIカメラを活用したリアルタイム交通解析ソリューションを提供しています。本件では、桑名駅西口の新ロータリーおよび暫定ロータリー周辺の電柱に計3台のAIカメラ(「みまもりポール」)を設置し、車両・バス・タクシーの3車種を区別したうえで、流入・流出の方向別台数、時間帯別変動を自動解析しました。現地に設置したAI解析機器が映像を即時処理するリアルタイム方式を採用し、解析結果は1分ごとにクラウドへ送信。24時間にわたる連続データ取得と高精度な通行量把握に寄与しました。
■ 調査概要
| 調査対象 | 三重県桑名市 桑名駅西口 新ロータリー および 西口 暫定ロータリー |
| 調査期間 | 2025年12月24日(水)0:00 〜 2026年1月20日(火)23:59 |
| 当社担当範囲 | AIカメラ3台による計測・データ解析(方向別交通量/時間帯別/車種別) |
| 委託元 | 中電クラビス株式会社 |
| 使用機器 | AIカメラ「みまもりポール」3台(当社による計測) |
カメラ設置箇所:新ロータリー側カメラ
■ AI映像解析によって明らかになった主な結果
1.新・暫定ロータリーの異なる利用特性を可視化
・新ロータリーでは、期間中に流入39,901台、流出41,362台を計測しました。1日平均の利用台数は平日が1,243台、休日が1,607台となり、休日は平日と比較して約29%多く利用されていることが分かりました。時間帯別では、休日の9時から17時頃に利用が増加しており、商業、観光、送迎など、複数の目的に対応する交通拠点として利用されていることがうかがえます。
・一方、暫定ロータリーでは、期間中に流入31,779台、流出30,907台を計測。1日平均は平日が1,115台、休日が1,123台で、曜日による利用台数の差は約0.7%にとどまりました。また、平日朝7時台に突出した利用ピークが確認されたことから、通勤・通学を中心とする定常的な駅アクセス動線として機能していると考えられます。

2.駅方面を中心とした主要な交通動線を把握
新ロータリーにおける方向別の分析では、流入の約45%、流出の約54%が西側の動線に集中していることが分かりました。
この結果から、西側が駅へのアクセスおよび駅からの離脱における主要動線として機能し、南側と北側は補完的な役割を担っていることが確認されました。また、バスやタクシーについても、西側および南側方向への利用が多い傾向が見られました。
3.AI解析により信頼性の高い交通量データを取得
新ロータリーでは、期間中の流入・流出台数の誤差が3.7%、暫定ロータリーでは2.7%となり、両ロータリーとも流入・流出の整合性が高いデータを取得しました。
車両カウントについても、過去のプロジェクト実績などを踏まえ、概ね90%以上の精度で解析できたと評価しています。
新ロータリーでは、車両同士の重なりやポールなどによる死角の影響により、一部で流入元や流出先を特定できないデータが発生しました。これらのデータについては、時間帯別・車種別に観測できた交通流の構成比を用いる比例配分によって補正し、利用状況の分析を行いました。

■ 今後の展開
当社は、AIカメラによる高精度な交通計測・動線解析ソリューションを、駅前広場・再開発エリア・商業施設周辺・交差点など、全国の交通結節点へ展開してまいります。リアルタイム処理方式による即時データ取得と、OD解析・シミュレーションを組み合わせることで、自治体・交通事業者・開発事業者の意思決定を支える定量データを提供し、スマートシティおよびMaaS推進に貢献してまいります。
■エッジAIカメラソリューション「IDEA(イデア)」とは
「IDEA(イデア)」は、 AIプラットフォームであるIDEAの画像認識技術を利用した交通量調査自動化サービスです。設置が簡単なエッジAIカメラを活用することにより、大掛かりな設置工事が不要となるため、通行量の調査業務の自動化を安価に実現することが可能です。
通行量だけでなく交通量カウント等も可能なソリューションとなっております。
・サービスサイトURL:https://idea.i-d.ai/
■ AI画像認識技術を持つIntelligence Design株式会社について
Intelligence Designは「AIを中心とした先端技術を社会実装する」ことをテーマに2018年5月に事業を開始いたしました。 AI関連技術は世の中に広く認知されるようになった一方で、その技術を利用した社会実装はまだ進んでいないのが現状です。そこで、だれでも、簡単、かつリーズナブルにAI関連技術を使えるようにすることが、テクノロジーの発展にも寄与すると考え「IDEA(イデア)」シリーズを開発し、UDX(アーバンデジタルトランスフォーメーション)を推進しています。
Intelligence Design株式会社概要(URL:https://i-d.ai)
会社名 :Intelligence Design株式会社
代表者 :代表取締役 中澤 拓二
所在地 :〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目28番5号 4階
事業内容:◆先端技術の社会実装事業
◆AIを用いたプロダクト開発・販売
◆AIビジネスの事業企画、サービス開発支援、コンサルティング業務
設立 :2018年5月
資本金 :2億8000万円(資本準備金を含む)
〈本件お問い合わせ先〉
Intelligence Design株式会社
担当 :Business Development Group 西田・三沢
E-mail :contact@i-d.ai